イメージ ファイルの作成の設定
IsoBuster では、イメージ ファイルを作成できます。サポートされている機能は、CD または DVD の画像ごとの CUE ファイルの作成とファイルの分割です。
作成時におけるイメージ ファイルの複数ファイルへの分割:
いくつかの理由により、Image.bin、Image.bin01、Image.bin02、Image.bin03、Image.bin04 のように複数のファイルに分割してイメージ ファイルを作成すると便利な場合があります。
IsoBuster ではこれらの複数ファイル画像を問題なく読み込むことができ、ユーザーはこれらの分割イメージ ファイルからもすべてのデータを取得できます。
この機能が提供されている理由の 1 つは、Windows 98 FAT32 フォーマットの HD で DVD イメージ ファイルを作成するためです。FAT32 では最大 2 GB のファイルしか処理できませんが、DVD 画像は多くの場合 4 GB 以上あります。このような場合には画像を 1 GB ずつの塊に分割するのが一般的なので、デフォルト設定は 1 GB、つまり 1,024 MB になります。ただし、1 MB という小さいイメージ ファイルを作成することも可能です。設定を小さくすると、作成されるファイル数が増えますので、4,000 個を超えるイメージ ファイルの塊を作成してシステムに過負荷をかけることがないように注意してください。
注. 1 GB より大きいサイズが設定されている場合や、サイズが全く設定されていない場合、IBQ ファイルは約 1 GB のファイル サイズを境界として自動的に分割されます。
CUE ファイル (*.cue) の作成:
CUE ファイル (*.cue) は元々 CDRWin 向けに設計されたものですが、CD のトラック レイアウトの感覚を再現するために一般的に使用され、イメージ ファイルと組み合わせられます。CUE ファイル (*.cue) は実際にはテキスト ファイルです (任意のテキスト エディターで開くことができます)。実際の CD データは常に別のファイル (*.bin、*.iso など) に含まれます。したがって、IsoBuster で *.cue ファイルを開いた場合、IsoBuster は画像のトラック レイアウトを認識しますが、実際のデータは別のファイル (*.bin、*.iso) から取得します。このファイルの名前も *.cue ファイルに含まれています。
IsoBuster では CUE ファイルを作成することもできます。デフォルトでは、画像作成後に毎回プロンプトが表示されます。画像作成後に毎回自動的に CUE ファイルを作成するオプションや、今後プロンプトを表示しないように設定することもできます。
CUE ファイルには制限がありますので注意してください。CUE ファイルはセッションのトラック レイアウトを取得するには便利ですが、マルチセッション ディスクはサポートされていません。ただし、IsoBuster では、マルチセッション ディスクもサポートするために CUE ファイルに機能を追加しています。マルチセッション CUE ファイルをサポートしていない他のアプリケーションでエラーが生じないように、これらの項目の前には REM が付けられます。このような CUE ファイルを IsoBuster で再度読み込むと、前述の追加機能を最大限利用し、再度すべてのセッションを正しく表示できます。
画像作成後に CUE ファイルを作成するオプションに加えて、このオプション ウィンドウからは完全に独立した形で、[CD/DVD] アイコン オプションを右クリックしても、画像自体を作成せずに CUE ファイルを作成できます。この機能は、画像全体を作成する必要なくディスクのレイアウトを作成して共有する場合に便利です。いったん取り込んだ後は、画像内で展開した 1 ブロック当たりのバイト数が CUE ファイルに一覧表示されます。このオプションで作成した CUE ファイルを使用することになった場合は、ブロック サイズが画像自体と一致することを確認する必要があります。
MD5 チェックサム ファイル (*.md5) の作成:
MD5 は、大量のデータをフラッシュし、16 バイトの完全に一意のチェックサムを最終的に取得するための優れた技術です。MD5 技術は、ファイルが以前と全く同じ状態のままであるかどうかを確認する手段としてよく使用されます。最近は、多くのファイルに 16 バイトのチェックサムを含む *.md5 チェックサム ファイルが添付されています。このような場合には、転送中にファイルが変更、編集、または破壊されていないことを検証するなどの目的で、第三者のチェックサム テスターを使用してファイルが以前と全く同じ状態であるかどうかを確認できます。
IsoBuster には MD5 チェックおよび作成機能もあります。このオプションでは、イメージ ファイル作成後に必ず MD5 チェックサム ファイルを作成することを指定できます。
この指定を行うと、作成したばかりのイメージ ファイルが自動的に開かれ、その画像からチェックサム ファイルが作成されます。
補足説明:
IsoBuster でイメージ ファイルを開くときには、左ペインの [CD/DVD] アイコンを右クリックして、その画像から md5 ファイルを作成するか、その画像を既存の md5 ファイルで検証するかを選択できます。実際の画像を作成する前に CD や DVD から md5 ファイルを作成することもできます。また、ユーザーはユーザー データだけを展開する (1 ブロック当たり 2,048 バイト) か、RAW データを展開するか (1 ブロック当たり 2,352 バイト) を選択できます。イメージ ファイルであるかのように IsoBuster で md5 ファイルを開いた場合、IsoBuster は md5 ファイル内に最初に記載されているファイルをイメージ ファイルとみなし、そのファイルに対して自動的に MD5 検証を実行します。イメージ ファイルが実際には複数のファイルを組み合わせたものである場合は、IsoBuster はそのすべてを自動的に処理します。
ISO、BIN、TAO:
従来、IsoBuster は TAO および BIN イメージ ファイルを常に作成していました。ユーザー データだけで作成される画像は TAO ファイルで、RAW データを含む画像は BIN ファイルです。混乱を避けるためと、ISO は基本的にユーザー データにも RAW データにもなれるので、内容が RAW データかユーザー データだけかにかかわらず、IsoBuster で常に ISO ファイルを作成するようにも設定できます。ISO ファイルには画像を展開した方法に関してより多くの情報が含まれているので、ISO ファイルを作成する場合は CUE ファイルも作成することをおすすめします。
IsoBuster に関連付けられたファイル:
IsoBuster はさまざまなイメージ ファイルをサポートしています。インストール時には、IsoBuster に関連付けるファイルを設定できます。ファイルの関連付けとは、ある拡張子のファイルをクリックした場合に、そのファイルが自動的に IsoBuster 内部で起動されることを意味します。このオプションを使用すると、インストール時に関連付けを忘れた場合に関連付けを行うことや、必要に応じて関連付けを無効にすることができます。
インストール時のファイルの関連付けの詳細は、オンライン上の「Installation guide for IsoBuster」の「Select file associations」を参照してください。