既知の不正セクター アドレスのリスト作成
本オプションを利用するには、ファイル、トラック、セッション、または CD/DVD アイコンを右クリックします。クリックすると、テキスト ファイルや、編集画面など、選択したオブジェクトの使用対象となる不正セクターをすべてリストアップします。
例えば、アドレス x から x+10 にファイルがあり、アドレス x+3 と x+4 が読み込み不可の場合、これら 2 つのファイルがリストアップされます。
補足説明
ブロックは実際に読み込みが行われる場合にのみ、読み込み不可としてラベルが付けられます。そのため、起動時にオブジェクトごとに発生するエラー数は、オブジェクトの抽出後よりも少なくなります。一方、読み込み前でも、セクターには読み込み不可のラベルがすぐに付けられます。これは、セクターが読み込み不可の領域にあることを、プログラムが認識しているためです。
次の処理の実行時に完全な表面スキャンが行われ、スキャンが繰り返される場合、完了後にすべてのエラーが検出されます (不正セクター上で急に変化するハードウェアがあります)。
- マネージド イメージ ファイルの作成
- 消失したディレクトリ・ファイルの検索
- すべてのファイルが物理的に読み込み可能かどうかのチェック
- 簡易スキャンの実行
Mac関連コンテンツについての特記事項
Mac ファイルは多くの場合、データ フォークとリソース フォークから構成されます (詳細についてはこちら)。これらのファイルがWindows PC に抽出される場合は、Windows ユーザーにとって有用な部分のみが抽出されます。そのため、PC に抽出される部分のエラーのみが表示されます。オプションで、Mac バイナリ ファイルに抽出するよう設定されている場合、ファイルのすべての部分が抽出され、すべての不正ブロックがリストアップされます (検証済みの場合)。
読み込み前でも、ファイルがすぐに読み込み不可と見なされる場合についての注意事項
ファイル システムは、ファイルがメディア範囲の外側に物理的に配置されていると報告することがあります。例えば、電源オフやバッファー アンダーランの後で、または単純なマスタリング障害により、トラックが短すぎてリストのデータを格納できなくなる可能性があります。そのようなファイルは、読み込み不可能のラベル ( アイコン) がただちに付けられます。また、まだ読み込まれていない場合でも、読み込み不可能なファイルのリストに表示されます。
トラック、セッション、または容量満杯 CD のエラーを確認する場合の注意事項
このオブジェクトについての既知のエラーが表示されます。そのため、多数のファイルに読み込み不可のラベルが付けられている場合でも、容量が満杯の CD についてのエラーが表示されないことは当然起こり得ることです。その場合、ファイルは (ファイルシステムにより)、トラックの外側、プリギャップ内、セッションのオーバーヘッド、または単に終了地点を超えた場所に物理的に存在します。これは、これらのファイルに読み込み不可のラベルが付けられる原因でもあります。
別の問題回避策も可能です。トラックに多数の読み込みエラーがあっても、すべてのファイルが正常で読み込み可能という状況も当然起こり得ます。可変長パケットを含むトラックが、そのようなトラックの例としてあげられます。トラックは多くの可変長パケットで書かれ、各パケット間に読み込み不可のゾーンが存在することがよくありますが、ファイル システムは、そのようなパケット移行部にファイルが存在しないよう、ファイルの配置を調整します。ソフトウェアにはこれら移行部がどこに存在するか知る手段がないため、すべての内容を読み込むまで (簡易スキャン、イメージ作成、または消失データの検索) 移行部を何度も読み込もうとし、オブジェクトのこれらのセクターに読み込み不可のラベルを付けます。
また、CD の書き込み方法や、スキャンを行うために使用しているドライブによっては、トラックの最後 2 つのブロックが読み込み不可となることが頻繁に起こります。これらのいわゆるランアウト ブロックには有効なデータは含まれないことになっているため、通常はどのファイルもこのエラーの影響を受けることはありません。
ファイルなどのオブジェクト、エラーのリストアップの詳細については、こちらを参照してください。